水龍敬ランドxフェチフェス<その1>~水龍敬先生のご活躍を振り返る~ありすの宝箱・水龍敬×ピンキーwebトークショー・絵本「裸の痴女王様」・ドスケベファッションコンテスト・エロティカルパレード~
小雨のそぼ降る4月19日の午後、大都市のど真ん中に「性のテーマパーク」が出現した。その名も「水龍敬ランド」!
──水龍敬ランド。
それは現代に突如として現れた桃源郷。夢にまで見たエルドラド。
いま、Pixivやtwitterで話題の“性のテーマパーク”水龍敬ランドをフェチフェスが作ったら一体どうなるのか?!
奇跡のコラボレーションで贈る、これぞ新時代の秘宝館!!(フェチフェス公式HPより)
「フェチ」というマイノリティーの世界観と「性の解放」という普遍的なテーマが融合した結果、様々なジャンルの愛好者が西新宿スタジオHayuruに大集結した。
会場前は長蛇の列――これだけ多くのお客様にご来場いただけたのは、TBS『おーくぼんぼん』でも紹介されたフェチフェスの知名度に加えて、売れっ子漫画家・水龍敬先生のお力によるところが大きかった。今回の記事では、水龍敬ランドを盛り上げてくださった水龍先生のご活躍を追いかけてみたいと思う。
水龍先生の同人サークル「ありすの宝箱」も出展。
会場4階は、水龍先生のファンが詰めかけて大混雑だった。
今回のフェチフェスでは、新刊『おいでよ!水龍敬ランド1.5合同本』が初のお披露目!
4階が空いている頃合いを見計らって私もブースへ足を運び合同本を購入した。水龍先生がちょうどいらっしゃったので、「サインをお願いします!」と私は図々しくもお願いした。そんな私に「いいですよ」と応えてくださった水龍先生――丁寧にサインを描いてくださるそのお姿にはお人柄が滲み出ていた。
「ありすの宝箱」ブースの見どころはグッズの多さ。しかし、そんな水龍グッズの数々は、開場と同時に売り切れてしまうほどの人気ぶりだった(ので私は購入できなかった)今回グッズを購入できた方は、一生モノのお宝をゲットしたということだ。是非とも大切に使っていただきたい。
会場内には、水龍先生のイラストが展示されていた。
特に目を引いたのがラフ画の展示だ。マンガが完成するまでの過程は普段あまり目にすることがない。そんな舞台裏を見られる貴重な機会に、お客様も「スゴイ…」と息を呑んでいた。特にクリエイター志望の方には、とても刺激的な展示だったのではないだろうか?
水龍先生は、ブース出展やイラスト展示だけでなく、ステージ上でも大活躍だった。
まずは「水龍敬×ピンキーwebトークショー」の模様から――
ピンキーwebといえば、コスプレ作品・同人コスプレAV・個人撮影物を撮影している個人サークルである。今回は、サークルの中の人が登壇し、水龍先生と熱いトークを繰り広げた。MCは、マスコットガールのあきとんさん&FFG15の幸和あいきさん。
水龍敬ランドがどのようにして誕生し普及していったのかという話題に始まり、リラックマの話(笑)や各職業の魅力、制作のアイデアに関する裏話など、豊富な話題が飛び交った。マンガと映像作品とでは、必要となる心構えも変わってくる。ピンキーwebさんは一発勝負の気持ちを強調される一方、水龍先生は「マンガは何度でも描き直せる」とおっしゃっていた。表現方法が異なるからこそ、お互いに刺激し合っているという面もあるそうだ。水龍先生は、AVのタイトルだけで内容を想像し、それを漫画化することもあるとか。様々なものを制作のアイデアにするところはさすがプロである。
ピンキーwebさんも水龍先生も、好きなことが高じて現在の作品制作につながっているという点は同じだ。お二人の熱意がひしひしと伝わってくる、面白くてためになるトークショーだった。
次に「FFGサワラが読む♡絵本 水龍敬先生作「裸の痴女王様」 」の様子もご紹介しよう。
FFG02の鉄観音サワラさんが、水龍先生作の絵本『裸の痴女王様』を朗読するというパフォーマンス。スクリーンに映し出される美しい人物達とサワラさんの官能的な声が見事にマッチしていた。会話部分は感情をこめて艶っぽく語る一方、「シコシコ」「チュパチュパ」などの擬音語は淡々と読み上げる――サワラさんのテクニックに観客達は耳を澄ませた。そして、彼女と一緒に朗読を盛り上げたのがこのお方――
「名も無き男優」こと水龍先生だ!
――空気読めよぉ……
水龍先生が低音のボイスでそう呟くと、観客席からはドッと笑い声が沸き起こった。水龍先生は、役者としても才能がおありなのだ。
終了後、退室するお客様の中から、「朗読がこんなに笑えるとは思わなかった」という声が聞こえてきた。エロも笑いもある朗読ショーは、サワラさんと水龍先生のコラボによって大成功を収めたのだ。
水龍先生のご活躍はまだまだ続く。
「ドスケベファッションコンテスト」では、マスコットガール・あきとんさんとフェチフェス代表・佐藤☆サド氏とともに審査員を務められた。エントリーモデルの皆さんは、観客だけでなく審査員にもその魅力をアピール。特に水龍先生は、彼女達のターゲットにされることが多かった。
ステージの真ん中でbel.(べる)さんに過激なことをされ、顔をほころばせる……いえ、真剣な面持ちで審査をされる水龍先生。審査員ならではのご苦労が伝わってくる一枚だ(笑)
「エロティカルパレード」の第2部では、マスコットガール達に囲まれて水龍先生もご登場!水龍敬ランドオーナーとして、観客の視線を一斉に集めていた。
水龍先生のご活躍によって大盛況を博した「水龍敬ランドxフェチフェス」――次回以降の記事で各フロアの様子をご紹介しよう。(続く)
水龍敬先生の個人サークル「ありすの宝箱」公式HP:http://www.mizuryu.jp/
写真・文=みみずく