ZENTAI ART@原宿デザインフェスタギャラリー<その3>~ゼンタイ×ロープ ミニパフォーマンス 椿あると&渡邊みり
原宿のデザインフェスタギャラリーで開催された「ZENTAI ART」の3日目には、「ゼンタイ×ロープ ミニパフォーマンス」が実演された。ここで活躍したのは、我らがフェチフェススタッフにして緊縛師の椿あるとさんとFFGN特攻隊長の渡邊みりさんである。「ZENTAI ART」取材記事の最終回は、パフォーマンスの模様を紹介して締めくくりたい。
ゼンタイと緊縛のコラボというと、セクシャルな要素と結びつくことが多い。しかし、ここは昼間の原宿。小さなお子さんから高齢の方々まで、多くの人たちが往来するファッションの街である。そこで披露すべきは、誰が見ても楽しめる「アート」でなければならない。あるとさんとみりさんの挑戦が始まった!
ブルーのゼンタイに身を包んだアルトさん。怪しげな雰囲気を醸し出しながら、ピンクの水玉ゼンタイ少女・みりさんを誘う。
アルトさんの誘いを拒絶するみりさん。しかし、アルトさんは顔出しして彼女を安心させてグイッと腕を掴んだ。
みりさんはなす術も無く腕にロープをかけられ、そのまま腕を天井のフックに固定されてしまった。
腕をフックから解放されたみりさんは、今度は腕を後ろに回されて、不自然な格好で縛られる。
腕を拘束するだけだったロープが胸、腰、脚と順繰りに縛り上げていく。みりさんの運命や如何に!?
身動きの取れなくなったみりさんの前に置かれたのは、ロープで既に緊縛済みのイス!あるとさんは、みりさんをこの椅子に固定しようというのだ!
両脚をイスに括り付けられたみりさんは、もはや一切の身体の自由を奪われオブジェと化してしまった。あさにアート!
終了後、あるとさんはみりさんの横に立ってポーズを決めた。2人のほんわかしたパフォーマンスに、観客は盛大な拍手を送ったのだった。
今回のパフォーマンスには、「アート感を出す」ことに対するあるとさんとみりさんの拘りがあった。使用されたロープは、SM感を払拭するため、麻縄ではなく蛍光色のカラフルなロープを使用。BGMにはゲームミュージックを流してポップな雰囲気を演出。性的な要素を一切感じさせない、明るく、楽しく、健全なパフォーマンスだった。
GW3日間にわたって、「ZENTAI ART」 は大盛況だった。アートとしてゼンタイを表現することで、多くの人たちに受け入れられやすいゼンタイの新境地が開かれたのだ。そこはとても居心地がよく、私も、取材するだけのつもりが何時間も居座ってしまった(笑)多くのお客さんたちも、同じ気持ちで楽しんでいたようだ。
ゼンタイの魅力を発信し続けるTOKYO ZENTAI CLUBさんの活動から、今後も目が離せない!!(了)
トウキョウゼンタイクラブのゼンタイWEB of TOKYO ZENTAI CLUB:http://www.tokyozentaiclub.net/
トウキョウゼンタイクラブ 『ゼンタイアート』 概要:http://www.designfestagallery.com/form_jp/gallery/exhibitors/detail.php?id=Y000028538
写真・文=みみずく