アーティズムマーケット04 -アンダーグラウンド展示即売会-<その1>~D/3・思春期マーブル・Karzworks・蒸朧工房~
3月29日、史上最大のアンダーグラウンド展示即売会「アーティズムマーケット」が開催された。桜満開の春の東京に日本各地からアーティスト達が集い、会場の東京都立産業貿易センター浜松町館には大勢のファンが詰めかけた。
アーティズムマーケットは第4回を迎えた。回を重ねるごとに規模が拡大しているイベントで、今回は2フロアを借り切っての開催だった。音楽、服飾、イラスト、写真、人形などの立体物まで、「アンダーグラウンド」というテーマで考え得るあらゆる表現物が出展され、会場内はバラエティー豊かなアート空間となっていた。アングラとはいえ、入場者の年齢制限はなく、出展物もR-18作品や極端にグロテスクな作品を排除しているため、大人から子供まで楽しめるイベントである。
私は、フェチフェス広報としてアーティズムマーケット04に参加し、フェチフェス出展者さんを取材させていただいた。今回の記事では、ファッションアイテムを制作している出展者さんをご紹介したい。
まずは、こちらのブースから――
『D/3』さんは、フェチフェスでも常連の出展者さんだ。”Cyber Progressive” をコンセプトに、サイバーパンク、クラブ、アングラ、サブカルチャー、フェティッシュ、身体改造などの世界観を継承しつつ、現代的でユニークな視点で新たなサイバースタイルの可能性を模索するファッションブランドである。
カラフルな蛍光色と独自のデザインが魅力的なファッションアイテムの数々は、着用者の個性を引き出し目立たせてくれる。実際、FFG18の兎月ゆんさんがD/3さんの衣装を着用して売り子をしていたが、遠くからでも視界に入ってしまう存在感を放っていた(おかげでD/3さんを見つけやすかった(笑))
D/3さんは、『水龍敬ランド×フェチフェス』にも出展予定だ。水龍敬ランドとどのようなコラボを見せてくれるのか?今から楽しみである。また、兎月ゆんさんは、水龍敬ランドには不参加だが、その後のフェチフェスで大活躍してくれるはずだ。彼女の活躍からも目が離せない!
次は、『思春期マーブル』さんのブースへ。
思春期マーブルさんは、一過性で貴重な「思春期」という時期に現れる少女特有の感情をイラスト化し、それをTシャツにするブランドメーカーである。
自分自身と社会との狭間で揺れ動く少女たち――彼女たちの喜びや怒り、哀しみなどが、可愛らしく、時に官能的なイラストで再現される。ちょっと病的な少女もいて、ずっと見ていると心が痛むことも……。過ぎ去りし少女時代を思い出させるTシャツは、女の子に大人気!
思春期マーブルさんは、『水龍敬ランド×フェチフェス』で、水龍敬先生とのコラボTシャツを発表する予定だ。2つの世界観が交わるとき、また新たな少女像が誕生するのだろう。ドキドキワクワクする。
アーティズムマーケットといえば、スチームパンクが一大勢力である。スチームパンクは、蒸気機関を中心とする科学技術の要素をSFやファンタジーに取り込んだ世界観で、ファッションやアートの分野に浸透している。これに魅了されたスチームパンカーが、出展者さんやお客さんの中に沢山いらっしゃった。その中のお一人がこちら――
『Karzworks』さんは、フェチフェスでは、クリーチャー系やリョナ系のフィギュアを出展することが多い。一方、スチームパンクへの造詣も深く、今年2月に開催されたスチームガーデンに赤根京さんを伴って参加したくらいだ。
今回は、ピストル、ライフル、ゴーグル、ガジェットなど、装備品を中心とした出展である。スチームパンク系の衣装を身にまとったが「まだちょっと物足りないなぁ……」というとき、Karzworksさんの作品が重宝する。ゴーグルやガジェットでフル装備すれば、ユニークなかっこよさを演出できること間違いなし!
そして、スチームパンクといえばこの方――
『蒸朧工房』ブースを出展していた美少女さんだ。人形師でもある彼は、「スチームパンク×アジアンゴシック」を標榜する装具の制作・販売をしている。今回は、ご自身もスチームパンクに身を包み、会場内を歩いていたのだ。私は美少女さんと偶然出会い、彼の格好良い長躯と紳士的な物腰とに、この日も魅了されてしまった(時間の関係でブースに立ち寄れず、申し訳ありませんでした)
美少女さんは、『水龍敬ランド×フェチフェス』で、「かたぐるまー。」ブースを出展予定だ。恒例の肩車に加えて、お姫様だっこ・壁ドン・リップサービスなど、各種オプションもあるとか。美少女さんの男らしさにメロメロになりたい方は、「かたぐるまー。」ブースに立ち寄ってみることをオススメする。
次回は、また別の視点から、フェチフェスと関連の深い出展者さん達を紹介する。(続く)
アーティズムマーケット04公式サイト:http://www.artism.jp/index.php?am04
写真・文=みみずく