ラバー、緊縛、ラブドール、身体改造などが集結した“ジャパニーズフェチ”の祭典『フェチフェス22』レポート
2023年4月23日、『フェチフェス22』が東京・日本橋の綿商会館で開催されました。熱気あふれる“ジャパニーズフェチ”の祭典をレポートします。
メジャーからマイナーまでさまざまなフェチが集結
フェチフェスには、メジャーからマイナーまでさまざまなフェチが集結します。からしの芥子ブースでは、フェチフェスブログのライターとしても活躍中の芥子なのさん( @nano_fetish )が新作ROM『飴色』を頒布。本作では、肌色のラバーを着用した芥子さんの裸の(ような)感じとボディラインを堪能できます。ローアングルが多く、ラバーの足裏まで見られるという大サービス。ラバーを愛好する芥子さんのこだわりが詰まっています。
身体部位に対するフェチの代表はお尻です。そんなお尻の魅力をたっぷり教えてくれるのが肉感.com( @posatsu )ブースです。売り子の一人、えるさん( @lsize_only )の新作は、光る棒をケツに挟んだ力作。えるさんは「ノーハンドでケツ力だけで棒を挟んでいるところを見てもらいたいです」と語ります。
女性のお尻に対抗するのは尿道責め専門店( @cbtgoods )ブース。男性器の尿道に挿入するブジー(尿道などを拡張する金属製の医療器具)と消毒綿・ローション・手順解説書がセットになった「尿道責めスターターキット」を販売していました。興味を示すお客さんもいて、ブースを見ていたみみずくに「お兄さん、尿道にタピオカを入れるんだってよ」と指さしたのは、同人誌『尿道通信』の表紙にある「タピニー」の文字。なかなか想像の追いつかないディープなフェチを垣間見させてもらいました。
ここでしか買えないグッズやアイテムが目白押し
フェチフェスでは、ここでしか買えないグッズやアイテムを購入できます。SWEETRUBBERBERRYブースでは、画家のGENkさん( @SRB_GENk )が画集やグッズを販売。メリケンサックやドッグタグの形をしたキーホルダーなどの新作グッズが魅力的でした。2023年7月21~8月6日にはGENkさんの個展『DANCING IN THE STREET』がヴァニラ画廊で開催されます。「メインイラストを特殊な状態で展示するので、直接観に来てください」とのことです。
緊縛をテーマしたオリジナルのアクセサリーや小物雑貨を製作販売しているのはKitanya Design Factoryブース。ネコやウサギなどの動物だけでなく、バナナや自動車まで縛ったストラップは、どれも可愛らしくてユニークです。「フェチフェス10周年おめでとうございます。いつも感謝しております」と語るきたんやさん( @kitanya_design )は、フェチフェスとともに歩んできた年月を「継続は力なり」という言葉で表現しました。
カニペンホルダーや猫ペンホルダーを販売するアーニトル( @ahnitol )さんは、2023年3月にベトナム・ホーチミンで開催された「AniAni Festival」に出展。自ら楽しみながら、日本のフィギュアを海外に広めています。そんなアーニトルさんのブースを応援していたのはTOKYOZENTAISTYLE( @TOKYOZENTAICLUB )さんでした。
憧れの有名人と交流できるチャンス
フェチフェス22では久しぶりにお会いする出展者さんも少なくありませんでした。鶴八の怪(くれいんえいと)( @crane_toshi )ブースは、『呼吸管理/密着圧迫プレイマニュアル』や圧迫双六、巨尻圧迫缶バッジなど、圧迫系を中心とした出展でした。売り子の半蔵門せん(ひな)さん( @iikoeliner )は「サイクルジャージ女子を広めたい」という使命を掲げ、会場でもサイクルジャージを着用していました。
東京棲んでるガールズは5年ぶりの出展です。ハララビハビコさん( @h_habikomoch )は、久しぶりのフェチフェスについて「前よりも活気があります。フェチフェス熟知のお客さんが多く、説明しなくても見てわかってくださるので、こちらも気持ちよくいられます」と語りました。一緒に出展したフェチモデルのりゅっぺーさん( @irifu_ryuu )は、ハビコさんを10年間追いかけ続けたガチファン。アーティストとファンがお互いのフェチを出しつつ「一緒に頑張る」姿がありました。
フェチフェスでは有名人とも出会えます。Modern Freaks Inc.( @ModernFreaks )ブースでは、ラブドール界隈の有名人で八潮秘宝館館主の兵頭喜貴さん( @hyodomovie )と会えました。2022年9月には、兵頭さんに密着したドキュメンタリー映画『HYODO 八潮秘宝館ラブドール戦記』が公開されて大いに話題となりましした。この映画は、2020年1月にフェチフェス代表の佐藤サドさん( @ZoneeSade )が八潮秘宝館を訪れたことが制作のきっかけだったといいます。このときから3年後、兵頭さんのフェチフェス初参戦が実現しました。
『クレイジージャーニー』(TBS系)でおなじみの身体改造ジャーナリスト、ケロッピー前田さん( @keroppymaeda )は、一般書店では入手できない『モドゥコン・ブック増補完全版』と『トレパネーション・ソースブック』を販売。ケロッピーさんは、電磁コイルで光るLEDインプラントが埋め込まれた腕も披露してくれました。ブースでは、来日したフランスの身体改造アーティスト、ルーカス・スピラさんが、会場を訪れた身体改造ファンと交流していました。
スタッフや来場者も個性豊かなフェチフェス
出展者さんだけでなくスタッフさんやお客さんも個性豊かなのがフェチフェスの魅力です。公式カメラマンのSummy Kazさん( @SummyKaz )は、2014年4月に開催された「フェチフェス3.5 ~ニンゲンヤメテミル?~」から9年間にわたってフェチフェスをサポートしてきました。Kazさんは、コロナ禍を乗り越えて復活したフェチフェスについて「体験型のメニューが戻りつつあります。できることとできないことの範囲内で工夫しています。今回もたくさん来ていただいて、ありがたい限りです」と話してくれました。
フェチフェス20からスタッフとなったkerolineさん( @_sil_vous_plait )は、「(佐藤サド)監督のところに集まってくるのは素晴らしい人ばかりです。だから、スタッフさん同士の仲が良いし、皆さん真面目にやっているのがわかります」とフェチフェスの舞台裏について語り、「人間は思い込みや差別で他人を責めることがありますが、ここでは『話せばわかる』と実感できます」とフェチフェスの魅力をPRします。
お客さんの中に新宿タイガーさん( @dokodemodojo )の姿を発見。ニコ生に出演した新宿タイガーさんは「お世話になった三代目葵マリー様( @ryuryunoryu )と松本格子戸様( @koushido )には、『ありがとう』と100回言っても感謝し切れません」と語り、「フェチフェスは不滅です。こんな楽しい世界はあり得ません。最高の異次元ワールドです」と大絶賛でした。
コロナ禍を乗り越えて復活したフェチフェスは2023年に10周年を迎えました。“ジャパニーズフェチ”を牽引するフェチフェスから目が離せません。