アーティズムマーケット04 -アンダーグラウンド展示即売会-<その2>~口枷屋モイラ・KITANYA DESIGN FACTORY・魔界ノ風鷹・NeQro~
前回に引き続き、アーティズムマーケット04でお会いしたフェチフェス出展経験者の皆さんをご紹介する。
まずは、フェチフェスでもお馴染みのこの方から――
口枷屋モイラさんは、グッズやセルフポートレート作品を多数制作販売し、他にもDJや撮影などもこなすマルチアーティストさんだ。彼女が制作した「アヒル式口枷Piyoco」は特に有名であろう。今回は、モイラさんファンのくろるくさんを売り子さんに迎えての出展である。
私の個人的な話で恐縮だが、モイラさんは、女の子の写真に全く興味の無かった私にその魅力を教えてくれた恩人でもある。彼女の制作するフェティッシュなセルフポートレートに、数年前、私は衝撃を受けたのだ。以来、私はモイラさんの一ファンとして、彼女のご活躍を応援し続けている。
今回の目玉は、「リュリュ×口枷屋モイラ コラボアクリルキーホルダー」である。イラストレーターのリュリュさんが、セーラースクール水着を着用したモイラさんを可愛く、ちょっとHにイラスト化!表と裏とでイラストが異なるので、両面を見比べながらニヤリとできる。掌に載せるのにちょうどよいサイズで、手乗りモイラさんを堪能できる一品だ。もちろん、私も購入した(笑)
こちらのブースは、いつもお世話になっている『KITANYA DESIGN FACTORY』さん。KITANYAさんは、「世の中みんな何かに縛られている」をテーマにアート作品を製作販売している。何でも縛り上げる作風は決していやらしいものではなく、万人に受け入れられる可愛さ・ユニークさがある。
またしても個人的な話で恐縮だが、私はKITANYAさんの作品が大好きで、これまでにいくつもストラップなどを購入した。フェチフェス初参加の際には、ご当地緊縛ストラップを2つ購入し、地元の女友達に1つを送ったくらいだ(笑)
KITANYAさんの作品は、ストラップに止まらず、フィギュア、アクセサリー、根付、イラスト……と幅広い展開を見せている。ファッションアイテムとしても魅力的な作品をリーズナブルなお値段で購入できるのが嬉しい。バリエーションも豊富なので、お気に入りの一品が必ず見つかるはず!
次に、動物の剥製や標本を使った作品制作に励んでいるアーティストさん達をご紹介しよう。
『魔界ノ風鷹』に立つ風鷹さん――白いケモノマスク着用で売り子さんに励んでいた。
風鷹さんのハンドメイド作品は、「アンティークとフェティッシュの融合」がテーマだ。いずれも動物の剥製から作られている。死して物言わなくなった動物達がファッションアイテムとして蘇り、愛好者の手に渡っていくのである。可愛らしさの中に命無き存在特有の艶めかしさや妖しさが滲む作品達は、見る者を魅了する。この日も、風鷹さんのブースは大盛況だった。
こちらは、ホルマリン漬けや剥製、骨などを使った作品制作で定評のある『NeQro ネクロ』ブース。
小瓶の中でホルマリン漬けになっている小動物達、小さな帽子の中にちょこんと入っているラットの剥製――既に生命を失っている存在なのに、今にも動き出しそうである。これらの作品達は国際的にも評価が高く、チェコ大使館のグループ展に出展したこともあるくらいだ。滅び行く運命にあるはずのものを現世につなぎとめるNeQroさんは、現代社会における魔術師と言っても過言ではないだろう。
次回は、アーティズムマーケットにじわりじわりと進出している新勢力をご紹介しよう。(続く)
アーティズムマーケット04公式サイト:http://www.artism.jp/index.php?am04
写真・文=みみずく