第14回『全日本クンニ選手権』を観戦してきた!

 『全日本クンニ選手権』、タイトルが直球すぎてすごい。

 アダルト用語としては「TENGA」(男性用のオナホールまたはバキュームカップ)のほうがまだオブラートに包まれているような気がする。Twitterで「TENGA」のことをつぶやくといいねがきてフォロワーも増えたりするが、「クンニ」のことになると逆の反応がくる。どうなってるんだ。「iroha」(女性のためのプレジャーアイテム)ならOKなのか。

 しかし、聞いてほしい。『全日本クンニ選手権』は、女目線で見てもめちゃくちゃ楽しいのだ。バトルとして白熱もする。司会の松本格子戸さんのしゃべくりがおもしろく、笑いすぎて幸福感たっぷりになる。

※大会の参考記事:クンニクマンこと国久満(くにひさみつる)さんのブログ記事

 『全日本クンニ選手権』はクンニ日本一を決定する!というスタンスで行われている企画だが、結局のところ、はじめからさいごまで大切なのは「相手をどれだけ見ているか」だったようにおもう。

 ただ、敗者のなかでも1回戦をのりこえられなかったプレイヤーは全員「事前告知のあった判定基準に対する心得不足」が100%原因だったそうだ。特に「④密着ができていたか?」というポイントが抜け落ちていたらしい。観察は、最低限のテクニックを押さえてこそ活きるものなのだろう。

全日本クンニ選手権の判定基準一覧
① ファーストタッチは優しく違和感なかったか?

② リズム感よくスムーズな動きで舐めていたか?

③ 各モデルの好みに合わせたクンニができていたか?

④ 密着ができていたか?

⑤ 2分間の起承転結はできていたか?

 制限時間2分、司会の松本格子戸さんが「ほぼ途切れない弾丸トーク」でおそろしく煽ってくる。もちろん、会場の皆さんにたのしんでもらうためのパフォーマンスだが、クンニ・プレイヤーのほうはたまらない。集中が途切れて「ぶはっ!」と笑ってしまった人もいたが、審査員の三代目・葵マリーさんは即「はい、減点~!」、目の前の “” 女性自身 “” から目をそらすどころか完全に離れてしまうのは、クンニ選手権ではありえない行為なのである。

 とはいえ、松本格子戸さんの話芸と距離感はスルーするのがひじょうに難しい。「北は北千住から南は南千住まで」を試合中どれだけ耳にしたか分からないが、使うタイミングが絶妙でつい笑ってしまう。客も選手も舐められモデルも分け隔てなくいじってくる。逃げられない。「ぼくの言うことなんて半分以上適当ですから」と言いながらまわりをすごく見ている。『全日本クンニ選手権』が異様な盛り上がりをみせるのは、松本さんの進行があってこそかもしれない。

 『全日本クンニ選手権』におけるクンニは、生の “” 女性自身 “” を舐めるわけではない。女性用のラブローション(潤滑ジェル)でまんべんなく濡らした股間に「デンタルダム」という天然ゴムラテックス製のアイテムを貼り付け、その上を舌でなぞることになる。デンタルダムとは、口と性器を直接接触させないための膜をつくるもので、オーラルセックス用の商品だ。

第14回クンニ選手権3

 フェチがどこで爆発するかは人それぞれだとおもうが、わたしの「おっふ……(わきあがる興奮)」はここだった。クンニ選手権のプレイヤーは合計13名、AブロックとBブロックに分かれたトーナメント方式だ。2分のクンニが終わるたび必ず張り替えるため、けっこうな回数の「おっふ……」が起こる。

①デンタルダムを貼るためにローションを塗るしぐさ

②デンタルダムをぺったりと貼り付けるしぐさ

③デンタルダムがべちょべちょになったのを取るしぐさ

 うわぁ、えっちだなぁ……。

 わたしの席は、最前列のステージに向かって右だった。「クンニ選手権は選手の後頭部を見る大会です!」と松本格子戸さんはおっしゃっていたが、左右の脇かつ1列2列目まではナイスポジションだったのではないかとおもう。なお、チケット購入を「事前予約」すると価格が安くなるだけでなく「当日購入」するよりも早く入場できる。予約順で案内されてお好みの席を確保できるため、いいアングルをとりたいならわたしは断然予約をおすすめしたい。

 

 ちなみに、わたしが『全日本クンニ選手権』を知ったきっかけはビジュアル週刊誌『SPA!』の記事だったが、よーし行くぞ!と決めた理由は、第13回の覇者からイベントの楽しそうなようすを教えてもらったからである。

 彼は、AV男優しみけんさんがプロデュースする女性用風俗『スイートスポット』にてセラピストをしている自称『クンニおじさん』だ。なぜ源氏名で出場しないの? アピール材料になるのでは? と質問したところ、「クンニは奥が深いから、得意ですってお客さまに表明するのもなかなか難しくて。でも、すきだし満足していただきたいから鍛錬はしますよ~」とのこと。

 ラスボス感ある笑顔でめちゃくちゃ勝ちそうな雰囲気だった……の、だがっ!第14回 全日本クンニ選手権の優勝者は、「クンニマンソルジャー」さんだった……!!

 

 ででん。

 どのプレイヤーよりも舐められモデルをみている方だったとおもう。2分間アソコを舐めおわったあとの「デンタルダム」を選手全員ぶん欠かさず見ていたのだが、クンニマンソルジャーさんがぺろぺろした跡は、全体がバランスよくまんべんなくぴっとりくっついていて、液(よだれ……?)で表面がかなりじゅわっと潤っていた。ああっ、不可抗力でぜんぶが透けてみえちゃいそうっ!!!

 羨ましかったのが、このたびから寄贈されることになった優勝メダル。手にとって持たせていただいたのだが、ずっしりと重い!徳用コンドーム何箱ぶんだろうか。

 他人がクンニする姿をリアルで客観的に見ることなんて、そうあるわけではない。だからこそ、どんなふうにしているのか、気になって見てしまう。

 第15回も、わたしは観戦予定である。興味をもってくれた知人・友人がいたらゴリゴリ誘って行くつもりなので、どんどん声をかけてくれたまえよ……!

第14回クンニ選手権チケット

 

 

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