デザインフェスタ vol.41~<その2>ファッション・アクセサリーの世界~D/3・魔界ノ風鷹・FANG SHOP・KITANYA DESIGN FACTORY
デザインフェスタでは、ファッションアイテムもたくさん展示販売されている。ここでしか手に入らない一点物をリーズナブルな値段で購入できることも多い。オシャレに関心のあるお客さんは、一つ一つのアイテムをじっくり品定めしていた。
今回の記事では、デザフェスでお会いしたフェチフェス常連さんのうち、ファッションアイテムを扱う出展者さんを紹介したい。
会場4階奥の通称「暗いエリア」には、サイバーファッションブランドの『D/3』さんが出展していた。
既存のサイバーのイメージに、フェティッシュやアングラ、身体改造など、現代性をミックスした新感覚のファッションスタイル。そのユニークな衣装はFFG(フェチフェスガール)も愛好し、フェチフェスでも高い評価を得ている。
「昨日(16日)は、ワンピース、ヘアピース、アームウォーマーをフルセットで購入していったお客さんがいたんですよ」と話すKOSSYさん。最近では、女性だけでなく、男性でも「サイバー系を着たい」という人が増えたそうだ。ハードクラブ系の女の子みたいな姿になりたいが、女性用の衣装を着るのはちょっと……そんな男性がD/3さんを訪ねるのだとか。こうした事情を踏まえ、D/3さんは、男性用のアイテムを制作することも視野に入れているという。
『魔界ノ風鷹』ブースでは、動物の剥製から作成されたアクセサリーを展示販売。
ブローチやブレスレット、マスクなど、女の子向けのアイテムが並んでいた。いずれも可愛いらしく、女性客に大人気だった。今回は風鷹さんお一人でのブース運営。私がインタビューしようと思っても、風鷹さんがお客さんに囲まれていて機会を得られなかった。そのくらい盛況だったのである。
新作の「七草鸚哥のブレスレット」は、一羽の剥製を使用したバングルタイプ。永年の眠りについたインコが腕を飾ってくれる。
『FANG SHOP』ブースでは、その場で牙を作成してくれる。作成にかかる時間はおよそ30分程度。両牙で1万円。使い捨てではなく、2、3年は使用できる牙を提供し、販売後のメンテナンスもしっかり行うという。
公認牙師のSUMIO氏はちょうど牙を作成中だったので、売り子さんから、FANG SHOP製品の魅力をうかがった。
「FANG SHOPでは、お客様の歯並びや歯の色に合わせて牙を作成します。歯並びが悪いからという理由で制作を断ることはありません。こちらの製品は接着剤を使わずに歯に被せるだけなので、医療行為ではなく、あくまでもアクセサリーなんです」
FANG SHOPさんは、どんなお客さんも安心して利用できるオーダーメイド牙専門店なのだ。
「世の中みんな何かに縛られている」でおなじみの『KITANYA DESIGN FACTORY』ブース。
人気商品の「緊縛ストラップ」はバリエーション豊富で、どれも欲しくなるものばかり。「ご当地緊縛ストラップ」は、つい自分の地元を探してしまう楽しさがある。
KITANYAさんのストラップは海外にも展開。根付け文化のある日本とは異なり、「使い方が分からない」という外国人からの問い合わせもあったそうだ。それにも拘らず、「面白い!」という好意的な評価が多く、海外でも十分通用することが証明されたのである。
KITANYAさんは、ストラップだけでなく、ネックレスやカチューシャなど、新たな緊縛グッズの制作販売にも力を入れる。あらゆる世代の人たちに手に取ってもらいたいという思いから、リーズナブルなお値段で商品を提供している。プレゼントにも最適なオシャレアイテムである。
デザフェス会場を歩き回りながら、「オシャレとは何か?」「自分はどういう服装をしたいのか?」を考えてみるのも面白い。(続く)
・デザインフェスタ公式HP:http://designfesta.com/
写真・文=みみずく