フェチフェス05体験レポート~『おーくぼんぼん』も取材にやってきたジャパニーズフェチの祭典~
1月25日、千駄ヶ谷のシルヴァキングダムビルにて「フェチフェス05」が開催された。
「フェチフェス」といえば、今や日本最大のフェチ系イベントとして、多くの人達に周知されている。回を重ねるごとに成長を続けるフェチフェスは、今回1300人以上の動員数を記録した。TBSの『おーくぼんぼん』も取材にやってきたことで、日本全国の熱い注目も浴びることとなった。エロスとアートの融合をテーマにしたジャパニーズフェチの祭典は、この日も大盛況だった。
私が一般客としてフェチフェスに参加するのは今回で5回目。そんな常連の私が、フェチフェスの魅力のほんの一部を紹介しよう。
まず会場内で真っ先に目に飛び込んでくるのがエロスである。AVメーカーやアダルトグッズ専門店などの出展が多く、「エロ大好き!」な紳士淑女の皆さんにはたまらないのだ。興味をそそられるDVDやグッズだけでなく、個性豊かな売り子さん達にも目を奪われる。
こちらの麗しき美女二人は、「SMグッズのエピキュリアン」ブースの売り子さん達だ。彼女達のインパクトもあって、エピキュリアンさんのブースは常に賑わっていた。
フェチ系・マニア系のAVメーカーさんが多いのもフェチフェスの特徴だ。キャットファイト(女性同士の取っ組み合いや喧嘩)に特化した「CPE」、業界のカリスマ・安達かおる監督率いる「V&Rプランニング」など、癖の強いメーカーさんが集結したのである。中でも私が面白いと思ったのは、今回初出展の「フェ地下」さんだ。
上の写真は、DVD作品購入特典「ヒラヒラ撮影会」のワンシーンだ。これのどこに魅力を感じるのか?パンチラや太腿にフェティッシュな魅力がある――そんな生易しいフェチではない!こちらのシーンの主役は、実はスカートの下からのぞくスリップなのだ。風に煽られてヒラヒラと靡く白い化繊生地――その光沢や触感を楽しむフェチズムの境地である。女性の着衣そのものに拘る下半身タイガーズ監督ならではの企画だった。
――ちょっとエロに疲れたなぁ……
そんな気持ちになったお客さんにオススメなのがアート系のブースだ。ちょっと変わった芸術作品を見られるのが楽しい。
こちらは、奇想漫画家・駕籠真太郎先生が特殊似顔絵を描いているシーンだ。「特殊似顔絵」とは、頭が破裂したり顔が真っ二つになったりといった加工を施した似顔絵のことである。
駕籠先生の大ファンである僕は、毎回、描いていただいている。今回は、「虫に食い荒らされている感じで!」とお願いした。駕籠先生が、虫にたかられたイケメンを描いてくださったのは言うまでもない(笑)
上の写真は「SUNGUTS FACTORY」ブースだ。ラバーや緊縛のソフビに加えて、まんこちゃんや乳神様といった、見ているのが恥ずかしくなるようなソフビまで並んでいる。
そうしたサンガッツ製ソフビの中に、ピコピコ先生のコイジャラスが立っている(缶の上の白とオレンジ)ピコピコ先生といえば、日テレ『ST 赤と白の捜査ファイル』に登場したガッキーくんの生みの親である。今回はピコピコ先生ご本人もブースにいらっしゃった。思わぬ出会いがあるのもフェチフェスの魅力だ。
フェチフェスの楽しみは物販だけではない。アンダーグラウンドフェチ映画祭やステージショー、撮影会、体験型ブースも充実している。特に体験型ブースでは、緊縛や催眠といったメジャーなものに人が集まっていたが、私はあえてマニアックなものを紹介したい。それは、「濱ッ子バキューマーズ」ブースのバキュームベッドだ。
――バキュームベッドって何?
そんな方のために説明しよう。バキュームベッドとは、密封したラバー製の袋の中に人が入り掃除機で袋の中の空気を抜いていく装置だ。布団圧縮袋の人間バージョンと思ってもらえると分かりやすい。この装置を使うことで、中の人は完全に身動きが取れなくなり、ピタッと張り付くラバーや敏感になった肌を通して、独特の感覚を体感できるのだ。
私は、毎回、このバキュームベッドを体験している。真空パックにされたシャケの切り身の気持ちになれるからだ(笑)今回は、興味津々の友人達に見守られ(視姦され?)ながら、ギューッと圧縮された。この感覚がクセになる!
以上、ブースの一部を紹介したが、フェチフェスにはまだ見てほしいところがあるのだ。それは、FFG(フェチフェスガール)を初めとしたスタッフの皆さんのお姿だ。
FFGとは、ボランティアでフェチフェスをお手伝いするコスプレイヤーさんやフェティッシュモデルさんのことである。お客さんの案内をする彼女達は、突発的に撮影会を開催したりするのだ。
こちらは、FFG15の幸和あいきさん。彼女は、フェチフェスのために名古屋から駆けつけてくれたのだ。彼女とTOKOZENTAICLUBさんのコラボDVD『AIKI IN ZENTAI LAND』を購入した際、僕は彼女を撮影させていただいた。バブリーなイメージのゼンタイが派手めだが、それがあいきさんの美しさを引き出していた。
スタッフとして参加していたフェチフェス非公式公認キャラ・ゾンビくんもこの日は大忙しだった。そんな中でも、お客さんに笑顔で対応するゾンビくんは輝いていた。リアルな傷口はちょっとエグイが、彼はとても優しい腐乱死体なのだ(笑)
最後に、フェチフェスに遊びにきたお客さんも見てみよう。
こちらの犬装家のお二人は、私の友人のゴム犬さん(左)とカワサキさん(右)だ。彼らのような魅力的なお客さんが集うのだ。奇麗な女性や男性、ユニークなコスチュームに身を包んだ方、各界の有名人……彼らとお会いした際、勇気を振り絞って声をかけてみると、そこから新たな交流が生まれることもある。私がゴム犬さんと名刺交換をしたのも過去のフェチフェスにおいてだった。「フェチ」という共通項をもった友達を増やしていくのもフェチフェスの醍醐味だ。
フェチフェスは、出展者さん・スタッフさん・お客さんが一体となって作り上げる大人のお祭りだ。様々な楽しみ方のあるフェチフェスの更なる発展に期待したい!
写真・文=みみずく