フェチフェス06<その1>~D/3&LEEMAN・ちょこれーとちわわ・魔界ノ風鷹・LoveSlave・CrimsonCrow・東京要人
7月5日、雨がしとしと降る午後、千駄ヶ谷のPスタジオにてフェチフェス06が開催された。「ジャパニーズフェチ」をテーマにした大人の文化祭には約100ブースが出展。あいにくの天気にもかかわらず、会場は多くの来場者でにぎわった。
この日もフェチフェス広報のみみずくが各ブースを回り、出展者さんの本音やお客さんの声、人と人との交流の模様などを取材した。今回は、「ファッション」という視点からフェチフェスの魅力を紹介する。
D/3&LEEMAN
会場2階「リョナフロア」のキッチンでは、サイバーファッションブランド「D/3」と精神の『深層』追求をテーマにするアーティスト・LEEMANさんが出展。
ブラックライトの光に映える蛍光色の衣装たち。今回は、D/3×LEEMANのコラボTシャツ(写真右下)が初のお披露目だった。「コラボTシャツの白は完売したんですよ」と語るのはD/3のKOSSYさん。「白にピンクやラベンダーでデザインしたTシャツでしたが、男性も『カッコイイ!』と言って買ってくれました」
男性も女性も魅了するアーティストのLEEMANさんは、作品展示(以下の写真)に加えてライブペイントにも挑戦。
「お客さんに見られながら描くのは新鮮でした。ライブペイントに興味のある方々が多くて、たくさん声をかけていただきました」とLEEMANさん。お客さんの反応に確かな手ごたえを感じたようだ。
ちょこれーとちわわ
うしじまいい肉ブランドPredatorRatを委託販売する「ちょこれーとちわわ」がフェチフェス初参戦。実店舗とイベントでしか販売しないニーハイガーターや、通販では「完売」となっているマイクロミニプリーツスカートなど、貴重な商品の数々が並んでいた。お客さんも、一つ一つ手に取って、じっくり品定めしていた。
「購入者の7割は女性で、3割は男性ですね。その3割のうち、2.5割がプレゼント用で、残り0.5割が自分で着用する男性のようです」と売り子さん。
「男性用の衣装は無いんですか?」という私の問いに、売り子さんは「現在、うしじまさんはメンズも展開しています」とTシャツを見せてくれた。こちらのTシャツには、うしじまさんが自分で描いたイラストがプリントされている。うしじまいい肉ブランドは、女性だけでなく、男性にも愛される商品を世に送り出しているのだ。
魔界ノ風鷹
白い魔界獣が印象的なのは「魔界ノ風鷹」ブースでは、剥製を使った女の子向けのアクセサリーを販売。
左上の写真に写っている「はね耳魔獣くん」は、白い狐の剥製にインコの羽を使った作品。哺乳類と鳥類を組み合わせることでキメラっぽさを出している(注:キメラ=さまざまな動物の特徴を併せ持った伝説上の怪物)
風鷹さんの作品は、最近ヴィレッジヴァンガードでの通販が始まった。「これからも女性向けの作品を作り続けていきたいです」と話す風鷹さんは、活動のフィールドを着実に広げているのだった。
LoveSlave
「水龍敬ランド×フェチフェス」で大好評だった「LoveSlave」ブース。「首輪を付けたことない人に手に取ってもらいたいんです」と語るのは、首輪を制作するうさこさん。彼女が見せてくれた首輪は、SMグッズというよりも、ファッションとして楽しめる「ライトな感じ」が売りだ。
今回は、首輪本体と文字プレートを別々に販売。さまざまな組み合わせを楽しめるようになった。
首輪購入者には男性も多いという。「(男性カメラマンが)レイヤーさんに個撮のときに付けてもらって、そのままプレゼントするんです。レイヤーさんは、アクセサリーとしても使える首輪をもらって喜ぶそうです」とうさこさん。キュートな首輪は、テクノブレイクやヴィレッジヴァンガードでも販売中。
CrimsonCrow
「リリス」「ベリアル」など、悪魔の名前を冠した首輪が並んでいるのは「CrimsonCrow」ブース。これらの首輪は、フェイクレザーを使わない本革製で、百鬼鴉さんが丁寧に手作りしている一点物だ(下の写真は首輪制作中の風景)
首輪は風通しがよく夏は涼しいデザインだが、壊れにくさは百鬼さんの折り紙付き。「TOKYO ZENTAI CLUB」ブースで売り子をしていた浮世みゆさんとのコラボでも使用される予定だという。そんな首輪を女の子たちが着用したのが下の写真だ。
東京要人
フェチフェス終了30分前、何とか1階に辿り着いた私が見たのは、店仕舞いしている東京要人さんの姿だった。「おかげさまで、商品がほぼ完売してしまったんですよ」とニッコリする要人さん。
今回は、女性だけでなく、男性もセクシー衣装やマイクロビキニなどを買っていったという。そういう男性は、女性の売り子さんがいないときを見計らって買いに来るそうだ(笑)
性別年齢を問わない幅広い購入者層を獲得しつつある東京要人さん。今後どのような展開を見せるのか?とても楽しみである。(続く)
写真・文=みみずく