”ジャパニーズフェチの祭典”が大盛況!フェチフェス11取材レポート
2017年9月23日、『フェチフェス11』が東京・日本橋の綿商会館で開催されました。
この日、フェチフェス広報のみみずくは、エンタメ特化型情報メディア「SPICE」のライターとして取材していました。短い時間での取材でしたが、”ジャパニーズフェチの祭典”の醍醐味は存分に味わわせてもらいました。
この記事では、「SPICE」で紹介し切れなかった「フェチフェス11」の魅力をお伝えします。
あらゆるジャンルが集う!
フェチフェスは、「ジャンルの境界線を越えたボーダレスな即売会&パフォーマンスイベント」です。”エロ”を前面に出したAVやコスプレだけでなく、アートやファッションといったジャンルも充実しています。出展者の顔ぶれも、AVメーカーやコスプレイヤー、緊縛師、アーティスト、画家、NPO法人など、実に多彩です。
会場を歩いているだけで、面白い光景をたくさん見られます。色っぽいお姉さんたちがニッコリ微笑んでいるかと思えば、アレを連想させる「まつたけ師匠」やアレそのものの「乳神様」が並んでいたり……。”フェチ”にはアンダーグラウンドなイメージがつきまといますが、フェチフェスでは、そうしたイメージに捉われない、明るくポップな”フェチ”も目白押しです。
MUKUは障害者福祉施設を運営するNPO法人ですが、障害者の性の問題に取り組む活動の一環として、前回のフェチフェス10から出展しています。理事長の木村利信さんは、アシスタントのこまちさんとともに、アダルトコンテンツやソフトウェアを制作しています。これまでタブー視されてきた分野への果敢な挑戦が注目され、NHKやAbemaTVなどでも紹介されました。
フェチフェスは、先進的な活動に取り組むMUKUのような個人や団体を後押ししています。
フェチなアートやファッションの最前線
フェチフェス主宰者の佐藤サドさんが「フェチフェス11開催。今一度言おう、フェチフェスとは尖ったアートな祭典なのだ!!」で書いている通り、フェチフェスは、「コダワリ」「尖り」を前面に出したアートやファッションが一堂に会する場でもあります。
油彩画家のMishima Tetsuyaさんは、三越や高島屋、西武などで個展を開催する実力派です。そんなMishimaさんのコダワリは「お尻」。そのコダワリは「くびれ巨尻コンテスト」開催へと結びつき、審査委員長を務めたMishimaさんは、「今回のコンテストは、個性的なお尻が多くて、パフォーマンスもすごかったです」と感動していました。「くびれ巨尻コンテスト」から得た刺激が、Mishimaさんの作品制作の原動力となります。
「身体改造」ブースのケロッピー前田さんは、サスペンションやトレパネーションなど、世界のアンダーグラウンドシーンを日本に紹介してきたジャーナリストです。近年、前田さんは、タトゥーアーティストの大島托さんとともに縄文タトゥー復興プロジェクト「JOMON TRIBE」を結成し、国内外での活動が高い評価を得てきました。縄文文化をタトゥーと融合させ、現代にアートとして蘇らせる挑戦は、さまざまなメディアでも話題となっています。
他にも、今回のメインビジュアルを担当したイラストレーターのGENkさん、特殊似顔絵が大好評の奇想漫画家の駕籠真太郎さん、ロープアートで今や世界的に有名なHajime Kinokoさんなど、尖りに尖ったアーティストの皆さんがフェチフェスを盛り上げていました。
フェチファッションについては、「SPICE」で公開中の以下の記事を参照してください。
“ジャパニーズフェチ”の最先端に触れる ラバーやマスク、首輪などが集った『フェチフェス11』をレポート
新たなカルチャーが生まれる場
私が会場入りして初めて出会ったのは、フェチフェスに参戦した漫画家の皆さんでした。業界の第一線で活躍する方々と出会えて、私自身、「良い記事を書かないと!」という気持ちになりました。あきは@さんからは「(あきは@さんを)ネタにしちゃってください」と言われたのですが、恐れ多くてそんなことできません(笑)
このように、フェチフェスにはさまざまな出会いがあります。人と人、人とフェチ、フェチとフェチが出会い、互いに刺激し合い、そこに新たなカルチャーが生まれます。
”ジャパニーズフェチ”をリードするフェチフェスは、2017年11月24・25日に、フェチ映像作品に特化した「フェチフェスアンダーグラウンド映像祭Vol.3」をドイツのハンブルグとデンマークのコペンハーゲンで行ないます。また、2018年1月28日には、「フェチフェス12」が開催予定です。今後もフェチフェスから目が離せません。
写真・文=みみずく/トップ画像=GENk