『マゾオークション』SMマッチングサイトLuna主催イベントに参加してきた!

 2024年3月、日本最大級のSMマッチングサイト『Luna』主催のSMイベント【 マゾオークション~S女性達のSecret banquet ~】に参加してきたよ~! 会場は東京都墨田区錦糸町のSMバー『Mirage(ミラージュ)』、Lunaのイベント開催場所ではお馴染みの場所となってきましたね。

 

 今回の「マゾオークション」、予約開始から数時間で80名(予定人数)の枠が埋まり、翌日には早めの応募終了、当選通知の送付後はキャンセル待ちとなっていました。毎週水曜日にX(=旧Twitter)で開かれる「Lunaユーザー会スペース」では、ひの代表が30分ほど熱弁するほどの入れ込みよう……。ますます期待値が上がっちゃうぜ!

 イベント当日の参加人数は、落札者となるS女性は約20名、あまりの人気ぶりに急きょ作成された見学者の枠(抽選)は5名ほど、M男性が約35名とM女性が約5名、細かくは数えていないのでざっくりとした人数ではありますが、病欠などでやむなく不参加の方もおられたようなので、規模感はこれくらいで合っているとおもいます。

 

 わたしは「M女性」として参加しました。13時開始の受付はもちろんS女性から優先的に通され、M男性とM女性はSMバー『Mirage』の前で騒がず主張せずしっぽりと長蛇の列になっていました。待ちゆく人々が「なんの列だろう?」「SMバーだよね、ここ」などと言いながらチラ見していくなか、可憐なイベント受付嬢がぎりぎり周囲のビルには影響ないくらいのトーンで「こちらはマゾオークションでお並びいただいております~! S女様はいらしゃいますか~?」とナチュラルに羞恥プレイをしてくれます。

 

 列からはほとんどの女性がSMバー『Mirage』の中に消えてゆき、並んでいるのはほぼ男性。しかしわたしは「M女性」としてずっとそこにいました。「S女様は……」のアナウンスがあるたび何度も何度も素通りされましたが、それで良いのです。なぜならわたしは「M女性」であり、オークションで競り落としていただく立場なのですから……! とはいえ、けっこう早めに到着していたので20分くらい待ちましたかね……。ビルの日陰、さむかったなあ。くぅ~!

 

▼当日の流れ

13:00 : 開場&受付
13:40:オープニング(全体向け説明)
13:50:マゾゲーム
14:50:オークション
16:20:マゾゲーム
17:10:敗者復活
17:30:終了

▼13:00:開場&受付
▼13:40:オープニング(全体向け説明)

 S女性は顔を隠せるよう仮面(黒いレースのベネチアンマスク)と「マゾオークション」限定通貨である50万マゾ紙幣を受け取ります。1枚あたり1万マゾです。

 

 そして、S女性たちが受付を済ませたあと、ようやくM男性とM女性の番になります。我々マゾは参加費用を支払うと「商品情報カード」を渡され、まずはそこに必要なことを記入するよう要求されます。この段階ではまだマゾにも人権がありますので、私物をロッカーにしまうことも許されます。着替えやアイテム装着などで荷物の多いマゾ、手ぶらになる気まんまんのマゾは貴重品管理のためにもロッカーを使うことをおすすめします。

 

 「商品情報カード」については、いろいろと頑張ったおかげでびりびりになってしまったカードの残骸画像があるので、どうぞご参考ください。

 「NGプレイ」には自分の苦手なこと、したくない・されたくない行為などを記します。わたしの場合は「ハードすぎるもの」。こういう、人によって「ハード」の度合いが変わってしまう曖昧な表現は避けたほうがいいのだろうなと察しつつ、なんとかなァ~れ! と思ってそのままにしました……。

 

 次に、「セーフワード」。これは、マゾ自身(受け手)がプレイ続行困難だと判断したときに使う緊急時の言葉であり、これを言ったら相手(攻め手)は必ずその行為を中止しなければなりません。わたしは「アナル」と書きました。自分からはわりとスッと言いやすい言葉だけれど、まわりが聞いたらヤバそうな単語を選んだつもりです。逆効果になったら大変ですが、事前に「セーフワードはアナルです」と伝えておけばOKです。

 

 「所有主の名前」はオークションで自分を落札してくれたご主人様のみが直々に記名できる欄なので、そのときが来るまでは皆揃って何も書かず真っ白にしておきます。よく見るとバーコードのデザインになっており、「値付けされるほどの価値が自分にあるかどうか、今は不明なんだな……」というきもちでいっぱいになります。我々マゾは今、S女様の前においては平等に無価値であると思えてグッときました。

 運動服に付けるゼッケンにも似たこの「商品情報カード」は、Aグループ(赤)、Bグループ(青)、Cグループ(黄)にわかれています。そして個別の番号が振られており、それが自分のコードになります

 

 わたしは「Bグループ(青)の5番」。司会進行ひの代表からは「今はまだM男さん、M女さんって呼んでますけど、始まったら人権はないので、マゾの皆さんは一律に<商品さん>って呼びますね。ちなみに、S女の皆様は<お客様>です」とのお達しが。オークションに出品されるM男性とM女性にはもはや、名前で呼ばれるような人権などないのです……。

 

 会場で、椅子に座ることが許されるのはS女性と見学者のみ。オークション対象者は当然のごとく地べたに座ります。ステージ前の赤い絨毯にも居ていいと言われたのですが、なぜか誰もそこには行こうとしません。S女様たちの視線を遮ることになるのを無意識に皆ためらってしまっていたのかも。わたしは隣にいた名もなき「商品さん」に「ど真ん中、あいてますよ。行かないんですか?」と聞いてみましたが、「いやいやいやいや、勇気ないです」と首を振られてしまいました。謙虚なマゾ図々しいマゾ、どちらを選ぶか迷いましたが、ひとまずわたしもその場に留まることにしました。

 

 密かにエールと戦略をもらったのが「商品さん」の中でも特徴のあった「高身長スーツ姿の首輪マゾ(男性)」さん。この方が過去のLunaイベントで自前の黒い首枷を装備していたのをずっと覚えていて、次マゾマゾしい身分をあらわすときはわたしもそうしようと思っていたんですよね……。彼は「商品さん」としても参加しており(おひさしぶりです!)、キリッとした格好に装着された首枷がやはり超似合っていて、羨ましいくらいかわいかったです。お互いに「あっ、どうも」「それ、つけたんですね」「うっす」「いいっすね」みたいなアイコンタクトをとり、マゾみの深い許可を得たと判断して、アピール道具をマネをさせていただきました。「なぜ勝手に首輪を付けているの?」とS女様に不快感を与えたらどうしようと悩んでいましたが、彼が微笑んだことで踏ん切りがつきました。

 

 ちなみに、参加マゾ諸君からの道具持参マゾへのクレームは一切受け付けないぞ! とわたしは思っていました。なぜなら、開始直前までのあいだにアピール要素を増やすための脱衣マゾが続出したからです。きいいっ! そんなにさっさと脱げないよ!オークションでは肌の露出をしない前提のマゾもいるんだよっ! まあ、ぜんぜん喧嘩とかにならなかったですけど……。

 

 というか、「衣装持ち込み」で過激なコスチューム姿になった人のほうが少なかったはず。わたしは本当にボディ自慢をするつもりが微塵もなかったので、インパクト重視で明るいカラーの服を来ていました。プラス、長いリード付きの首枷。この時点で、自分が何売りで(どんなキャラクターで)アピールするかをほぼほぼ考えておきました。マゾのふり見て我がマゾ見直せ。

 

 考え方は人それぞれだと思いますが、わたしの場合は「マゾオークションはエンタメだ!」と思うことにしました。S女様には視覚的に楽しんでいただき、できるだけ記憶に焼き付けるよう努力する。そうしないと落札までの印象がゼロになると判断したのです。第2回目が開催されたときにこれが通用するかは分かりませんが、「派手な格好」「首枷をつけてリードを差し出している」「アピールがでかい(しつこい)」の3点で乗り切りました。つまり、図々しいマゾです。「あのマゾ、なんだったっけ?」にならないよう、やるしかないと思いました。

▼13:50:マゾゲーム

 M男女に配布済みの「商品情報カード」にて区分されている、Aグループ(赤)、Bグループ(青)、Cグループ(黄)ごとに2種類の「マゾゲーム」が行われました。すべてマゾによる発声は禁止。言葉で意思の疎通をはかろうとしたマゾはお仕置きされていたかもしれません。

 

(1)ポージング

 各グループ、それぞれ6つの指示に従ってポージングをします。どれも正解・不正解はありません。「ご挨拶」などの基本的なもの以外は別々のお題が出されるので、全員で瞬時に「自分が思う最適なポーズ」を各自やってみせるかたちでの、THEマゾ大喜利

 

 わたしは「ご主人様への謝罪(大変申し訳ございませんでした!)」のポーズ指示で、とっさに完全に地面に全身をべたっとくっつけて這いつくばったら一部にウケていたらしいのですが、あれは大真面目にやったんですよ! 土下座の状態ではまだ頭(ず)が高いようなときは、土下座の最上級「五体投地(ごたいとうち)」をやるってAV男優のしみけんさんが言ってたんだ……。後で調べたら「両ひざ・両ひじを地に着けてひれ伏し、さらに合掌して頭を地につける」とあったのだけど、わたしは首輪のリードを差し出していたかもしれない……。どうだったかな、ちょっと意識もうろうとしています。

 

 「ご挨拶」でほぼ全員が土下座をするなか、自身のキャラクターにそってまったく違うポージングをして記憶に残していたM男性もおりました。なるほど確かにそうなるよね、と感心。横の人と似たようなポーズをしてしまうのは日本人の習慣かもしれないなあと思ましたが、実際に自分のターンになり無我夢中でやってみると周囲のポーズを気にする余裕などありませんでした。とっさの発想がものを言うのかもしれません。よって、オリジナル性が高くて意味の通る姿勢をみせられたマゾがやはり光っていたように思います。わたしは首枷に依存したポージングだったろうなあ……。

 

(2)5分間耐久「空気椅子」

 まず30秒間、マゾたちが空気椅子の状態を耐えた後にS女の皆様が全員フロアに放たれます。放たれたS女様は好きに移動してマゾたちが立派な家具としてそこに在るかを確かめます。「椅子としての造形が崩れてきたら直してあげてくださいね。落札前なのであまりハードなことはできませんが、ハードかどうかの匙加減はS女様にお任せします」と司会進行ひの代表。がんがん煽ってくれます。

 

 わたしは首枷のリードをいつでも誰でも持っていただけるよう手を添えてアピールしました。バランスの良い座椅子でありたいので、両足を肩幅に広げてスクワットを止める要領で耐えます。とにかく目線を合わせにいき、「ネタでもいい、思い出をお土産に!!!」と心の中で叫びながらぷるぷるしていました。ようやくリードを持っていただき、首枷をぐっと引っ張っていただけるようになると他のS女様もこちらを見て笑いかけてくれます。

 

 座席(太もも)に手や腕をのせられて「もっといけるよ~!」とされるのは良かったですね……。マゾは声を出してはいけないのですが、一度だけ呻いてしまいました。大変申し訳ございません。

 

 ただ、5秒ほど空気椅子をやめると筋肉が回復してもう一度頑張れることが分かったので(それはそれで叱ってください)、いつかまた空気椅子を5分やるとなったときのことを考えて、最初の限界値をどこまでもっていけるかが課題だなと思いました。筋トレしよう。現在のわたしの筋力では、3分30秒でいっぺん太ももが死にかけます。めちゃくちゃ筋力のある人ほど背もたれと座席が90度に近いきれいな空気椅子をしていたのですが、猛烈に体力を消耗するようで、マッチョはマッチョで大変だなと思いました。

 

▼14:50:オークション

 「MかSかのアピールの仕方なんて分からない、どうすれば……」と、イベント開始直前まで胃が痛くて仕方のなかったわたしですが、「マゾゲーム」を終える頃には頭がすっきりしていました。こう言うと語弊があるかもしれませんが、冒頭でも述べた通り「マゾ全員均等に無価値からの商品人生スタート」だったのが、ゲームを通して「頑張ったマゾ」くらいにはランクアップしたと思えたので、自分に過度な期待をすることなく緊張もスーッとほぐれていったんですよね。そして、こちらが何も準備しなくても無心で挑めるゲーム形式で進行されていったので、周囲や自分の身に起こっていることを楽しんでいたらオークションの時間になっていたという感じ。本当にあっという間!

 

 なので、「商品としてオークションにかけられる」という経験そのものをしてみたい、人前で自分のマゾとしての価値をアピールしてみたい、誰かに落札されてみたい、誰にも落札されないのもまた一興などなど、S女様もM諸君もいろんな姿勢でこの地に臨めると思います。……ただ、それでも、「本当に自分は落札されるのだろうか?」という不安や不穏さ、「複数のS女で争ってマゾを競り落とすような光景が本当に見られるのだろうか?」という疑問はオークションが始まるまで拭えませんでした。

 

 「マゾゲーム」の「ポージング」は6種類のお題を短時間でぽんぽんこなしていくので、お客様席(S女様の座席)を観察する余裕はありません。一方、「5分間耐久の空気椅子」ではS女様がフロアを徘徊するので自分のところにどの方が手(または足や肘)を差し伸べてくださったか確認できるし、雰囲気くらいは覚えられるのですよね……。

 

 特に強くわたしを責めてくださった方とか、多めに声をかけてくださった方とか、終盤のキツいときにめちゃくちゃいい感じの圧を与え続けてくださった方とか、すっごくにこにこ眺めてくださったかたとかは、誰を落札するのか目で追ってしまいましたし。でも、マゾゲームでの皆さんの「励まし」からこちらへの期待度や好感度がどれくらい読み取れるかというと、もうね、ぜんぜん分からないんですよ……! 気にはしてもらえたけど、それだけなんじゃない!? みたいな恐怖。

 

 オークションは「商品情報カード」のAグループ(赤)、Bグループ(青)、Cグループ(黄)と順々に行われるのですが、すべてのターンで「90秒間の最後のアピールタイム」があります。しかし、ひとつ落とし穴だったのは後半になればなるほど主催側が用意していた「アピール用の小道具」がなくなっていくんですよね……。オークションにかけられていった兵(つわもの)どもが自分をより良く魅せようと、主催側が準備していたアイテムをじゃんじゃん使って夢のあと、なんですよ……。

 

 仕方ないので、わたしは早々に諦めて何も持たずにノーガード戦法でいくことにしました。誰かに嫌われてもいいから誰かには刺さってくれ! と、できる限りのお礼まわり(会場にいるS女様お一人お一人に目線を合わせて「落札お願いします」を心で叫ぶ)をしました……。

 

 そして、各ターンごとに手首を縄で吊るされて陳列されたマゾたちは、商品ナンバーを呼ばれたらオークションの開始です。S女様一人あたりの所持金は50万マゾ。落札は15万マゾからのスタートで、即決価格は50万マゾ。但し、同時に50万を出すS女様がいた場合は潔くじゃんけんで勝敗を決めます。これが残酷オブ残酷。誰にも買い手がつかなかった「商品さん」は、SMバー『Mirage』の牢獄(檻の中)に閉じ込められてしまいます。

 

 特に様子見だった前半は、S女様同士でお互いを牽制し合っているのか競り合いがほとんど起きず、落札されるマゾもそう多くはなく、どんどん投獄されていきます。運とやり方次第では2名どころか3~4名のマゾを従えることもできるので、ノリと勘と頭脳で競り合っているS女様も複数おられました(すごく……、楽しそうでしたね……)。

 

 わたしの場合、照明の関係でステージからはよく見えず不明瞭なのですが、数名(2名かな?)のS女様に競り合っていただき35万マゾで落札していただきました~ッ!!! ありがとうございます!!!!! SMマッチングサイト『Luna』主催のイベントなので、お互いの同意が得られていればSNSなどの相手の連絡先交換は自由に行ってよいため、わたしも主に言われるがままに一度『Luna』でつながってからSNS交換をしました!わ~い!!

 

 このあとは、「マゾたちによるドッグレース」「敗者復活アピールとオークション」「フリータイムはマゾで遊ぼう」といった時間が流れていきます。もっといろいろあったのですが、ひとまずレポートはここまで。第2回も開催予定とのことなので、皆様ぜひSMの世界に一歩進んでみてくださいね~!

▼後日プチ拡散されたわたしのポスト

 

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