まにけっと<その1>~SMグッズの世界~銀龍堂・革や七四・鉄枷屋 鉄造。・THE VIBE BAR WILD ONE
4月11日、桜が散り行く春の午後、「心温まるエロスの祭典 まにけっと」が開催された。
まにけっとは、ROMやグッズの即売やコスプレイヤーの撮影、SMショーやバーレスクダンスなど、各種パフォーマンスの観賞……と初心者からマニアまでが楽しめる大人のお祭りである。フェチフェス関係者とも縁の深いイベントということで、フェチフェス広報のみみずくと愛華さくらが取材で潜入した。何回かにわたって、まにけっとの魅力をお伝えする。
会場は、渋谷区の初台玉井病院スタジオ。元病院だった建物を撮影スタジオとして貸し出している場所で、ホラー映画の撮影にも使われるなどの実績がある。受付ではナースに扮したスタッフさん達が来場者に対応し、その光景はまるで本当の病院のようだった。
廊下はやや混雑していたので、とりあえず私は2階へ続く階段を上った。壁に貼ってあるチラシが明らかに病院にふさわしくない(笑)
怪しげなチラシの中に「銀龍堂」の文字を見つけた私は、何となくホッとして、銀龍堂さんが出展している病室へと足を踏み入れた。
フェチフェスやデパートメントHでもお馴染みの銀龍堂さん。オリジナルハンドメイドのSMグッズは、いずれもクオリティーが高く、リーズナブルな値段設定となっている。
マスクや首輪など、見ているだけでもその美しさに感動する。「銀龍堂さんのグッズは、いつ見ても綺麗ですね!」と私が言うと、「じゃあ、買いなよ!」と女王様。「う~ん、でも、これを使う相手がいないし、自分で使うのもどうかと思うし……」と私は言いながら、心の中でいろいろ考えてみた。
――銀龍堂さんの作品は、ファッションアイテムやインテリアとしても使えないだろうか?
使い道を見出せたら、是非とも購入したい作品の数々である
同じ病室には、他にもSMグッズを扱ったブースがあった。
『革や七四』ブースでは、皮革製の本格的なグッズが展示販売されていた。「ありそうで無かったものを作りました。重厚感を大切にしています」と語る革や七四さんは、自分の作りたいものを作る、という拘りのある方だ。着用者はあくまでも女性を想定しているため、男性サイズは無いとのこと。男性は、愛しい女性へのプレゼントとして購入するのが良いだろう。
革や七四さんと一緒に出展していたのがこちら――
本格的な鉄の拘束具を専門に扱う『鉄枷屋 鉄造。』ブースだ。SMグッズを作り始めてまだ一年しか経っていないとのことで、海外で購入すれば数十万はするような作品も、かなりお買い得なお値段で販売している。
こちらの作品は、首と手を輪っかに通して身体を拘束する道具。ずっしりとした重量感に加えて、表面を磨いてバーナーで焼くという作業によって得た金属特有の光沢がフェティッシュな魅力となっている。
こちらは、電極付きの首枷である。距離が300メートル離れていてもリモコン操作で電流が流れるという優れもの。「この首枷を女性に装着させたままコンビニに行かせて、そこで電流を流したら面白いでしょうね」と鉄造さんは恐ろしいことを……(笑)
鉄製のSMグッズは絶対に需要があるはずだが、それを国内で作っているメーカーやアーティストは聞いたことがない。鉄造さんは、ニッチなニーズを満たすアーティストとして、今後飛躍していくのではないだろうか?
SMグッズといえば、そう、「電気マッサージ器」通称「電マ」!
アダルトグッズでお馴染みの WILD ONE さんが、カラフルな電マを展示販売していた。発売前の新色を一足先に購入できるチャンス!
今回は、ピンクデンマ大使・みおり舞さんも会場に駆けつけていた。彼女は、お客さんの股間に電マを当てる、というサービスを行っていた。ブルブル振動する電マでいじめられるのは、Mっ気のある人にはたまらないのだろう。
SMグッズの展示販売だけで驚いてはいけない。次回は、別の視点からまにけっとの楽しみ方を紹介する。
写真・文=みみずく
まにけっと公式HP:http://maniket.jp/