まにけっと<その5>~妖艶なパフォーマンス~雪猫*愛と性の占い師・りなわ倶楽部・青縄会・Anne Schlange&りえまん
まにけっとの楽しみは物販や撮影だけでない。体験型のブースがあったり、1階と地下にパフォーマンスステージが設けられていたりして、お客さんを飽きさせないのである。今回の記事では、そうしたパフォーマンスの魅力をお伝えしたい。
「大人の癒し系」ブースが並ぶ3階の大病室に、愛と性の占い師・雪猫さんが出展していた。
雪猫さんのタロット占いは普通とは少し異なっている。テーマが「愛と性」というだけでなく、使用するカードもユニークなのだ。
タロットカードに描かれたイラストはいずれも官能的。見ているだけで楽しめるこのカードは、本来はコレクターズアイテムなのかもしれない。「このタロットカードでお金をとって占っているのは、世界中で私だけかもしれないです」と笑顔を見せる雪猫さん。そんな彼女が、何枚かのカードを並べて解説してくれた。
私が一番気になったのは右の一枚。こちらは、大アルカナの「ラバーズ(恋人)」だ。絵の中の女性は全身傷だらけ。これを見た私は、「ラバーズ」のカードだと気付かず、女性がいたぶられている絵だと思ってしまった。その旨をお話しすると、雪猫さんが私の顔を見据えて言った。
「ラバーズのカードがそう見えるのは、みみずくさんが『恋とは傷つけ合うことだ』と思っているからです」
図星だったため、私は冷や汗をかいてしまった(笑)雪猫さんの占いには、占われる人の心の奥底を見透かす鋭さがある。
この後、私達は、ステージパフォーマーさんのブースにも足を運んだ。
まずは、フェチフェスでもお馴染みのこの方――
『りなわ倶楽部』の結月里奈さん(右)と土萌まりなさん(左)だ。お二人のステージは今回も大盛況。「女×女」の緊縛パフォーマンスが多くの観客を虜にしたのだった。
今回の新作は『被愛妄想』。猫足バスタブへ縛り付けるという斬新なアイデアを実現した作品だ。結月さんは、上質の緊縛を求めて、場所選びから入念に行うとか。縄を使ってパートナーの魅力を最大限引き出すために、結月さんは心を砕いているのである。
りなわ倶楽部は、会員制で個人調教を行っている。一方、誰にでも開かれたイベントとしては、銀座モダンアートさんにて「女縄宴楽~にょじょうえんらく~」が毎月開催される。こちらは女性限定の緊縛イベントだが、男性も女装すれば参加可とのこと。興味のある男性は、月に一回女の子になって、結月さんの縄を堪能してみるのも楽しそうだ。
こちらの色っぽいお姉様は、『青縄会』の広報担当・さかき藍さん。
藍さんは、1階ステージにて、m@ricaさんと「SM×レズ」をテーマにしたショーを披露。私達は足を運べなかったのだが、その詳細を聞くだけでも刺激的だった。
ブースには、もともと出す予定だったROMを出せなくなったため、藍さんの同人サークル『Furiae~フリアエ~』の同人誌『誰そ彼』が並んでいた。藍さんの思いが一冊にギュッと詰まった冊子となっている。今回お披露目できなかったROMは近いうちに完成するそうだ。ファンにとっては待ち遠しい限りだろう。
さて、私達は、ステージパフォーマンスを実際に取材するため病院の地下へ。
薄暗い空間では、妖艶なバーレスクダンスが繰り広げられていた。
衣装を一枚一枚脱ぎながら、ダンサーがセクシーなポーズを決めていく。中央の丸い台や紫の羽なども使って、彼女は自身の魅力をアピールするのだ。時に観客に絡んで場を盛り上げ、盛大な拍手喝采を送られていた。私もさくらさんも、取材で訪れたにも拘らず、思わず息を呑んでショーに見入ってしまった(笑)
衣装を脱ぎ捨てた彼女は、まるでヴィーナスのような美しさだった。バーレスクダンスの魅力をたっぷり楽しめるひとときだった。(続く)
写真・文=みみずく
まにけっと公式HP:http://maniket.jp/