メタモルフォーゼ東京プレオープンイベント~トランス&ケモノトランス ケモノ…オトコノコ…みんな”変身”のワンダーイベント<前編>
6月20日の土曜日、杉並区の荻窪スタジオでメタモルフォーゼ東京のプレオープンイベントが開催された。
メタモルフォーゼ東京とは、ケモノ着ぐるみや男の子、アニメマスク、ラバー、全身タイツ(ゼンタイ)など、変身をテーマにした撮影会&交流イベントである。フェチフェス常連出展者のTOKYO ZENTAI CLUB(トウキョウゼンタイクラブ)さんとFFNの三池りむるさん企画運営。今回のプレオープンイベントには出展者も来場者も濃ゆい面々がそろい、会場はカオスで楽しい空間となった。
トークショー開催!
撮影会や即売会だけでなく、 トークショーも開催された。
第1回は、プロのメイクさんと男の娘2人によるメイクに関するお話。
MCを務めるのは、マルチタレントを目指してご活躍中の美月葵さん。彼女は、日本最大級のニューハーフ&女装子イベント「プロパガンダ」の美女たちがその美しさを競う「プロパNo1girl」にもエントリーしている。
その巧みなトークで化粧のコツをプロから引き出していた。
ファンデーションやつけまつげなど、美しくなるために欠かせない化粧品やグッズについてメイクさんも熱く語っていた。男性の悩みの種である髭の消し方や目を大きく見せるためのテクニックなど、男の娘が知りたい情報が盛り沢山だった。
第2回は、TOKYO ZENTAI CLUBのタムラセイワさんとりむるさん、十狐さん、美月葵さんによる作品制作のお話。
「男の娘が、ケモノやラバーなどのフェチにチャレンジする動画を作りたい」という意見が出る中、りむるさんは「人間がケモノに変身する過程を撮りたい!」という熱い思いを吐露した。観客からの意見も求めた結果、くすぐりや家具化といったディープなアイデアまでもが飛び交った。
今回出てきたアイデアは今後の作品制作に活かされるのか?期待の募るトークショーだった。
傷メイク初挑戦!
今回取材で入ったみみずくだが、「自分も何かしてみたい!」ということで特殊メイクブースへ。こちらには、FFNの下田メギさん、FFGのゆり耳さん、狐っ子のまゆぉさんが、希望者の腕に本物そっくりの傷を作っていた。
私の腕に塗るためにシリコンゲルをこねるメギさん。このドロッとしたものは、「柔らかい状態で塗ると誰も幸せになれない」(メギさん談)の恐ろしいもの。メギさんが自身で練習した際、柔らかいシリコンゲルを塗ったためにいつまでも乾かず、ずっと待機するという不幸に見舞われたそうだ(笑)
程よい硬さになったシリコンゲルを、メギさんは私の腕に塗っていく。
それにしても気になるメギさんの肩――「にくい」
シリコンゲルが固まったら、今度は赤で着色開始!
――嗚呼、メギさんに傷物にされていく……
そんなことを考えていた私にメギさんがぼそりと呟いた。「お客さんを喜ばせるなら、赤を最後に入れるべきでしたね。メイクの手順としては赤が最初でいいんだけど、エンターテイナーとしての手順は間違ってしまいました」というわけで、私は喜べなかった(笑)
完成した傷は何とも痛々しく、心臓の弱い人なら卒倒しそうな出来栄えだった。私は、この傷に満足しつつ、この後もメタモルフォーゼ東京プレオープンイベントを存分に楽しませてもらった。(続く)
・メタモルフォーゼ東京公式HP:http://metamorphose.tokyo/
写真・文=みみずく(傷メイクの写真をゆり耳さんに撮影していただきました)