むちフェス02～肉感アート展～＜その５＞同人誌ブース散策～むちフェスの深奥部で二次元の魅力を堪能する！リアルな世界を超越した官能美の世界～

むちフェス会場５階の奥には、コスプレイヤーブースとは趣の異なるブースが並んでいた。同人誌やイラストなどｂのアート作品を扱ったブースである。むちフェスの魅力をお伝えする本シリーズ最後の記事では、リアルな世界を超越した二次元アートの世界を紹介しよう。

 

『武装艶筋』ブースには、筋肉美女Ｔシャツがズラッと並んでいた。筋骨隆々たる女性のマッチョなイラストは、筋肉フェチなら垂涎ものである。私は、以前から『武装艶筋』が気になっていたこともあり、売り子さんに話をうかがった。

売り子さんご自身はイラストを描いたアーティストさんではなかった。しかし、彼もまた、筋肉美女に魅了された一人だった。カッコイイ女性への憧れから筋肉に行き着いたそうで、ムキムキの女性に虐げられたいという、いわゆる「M」とは嗜好が異なるとのことだ。私は、「筋肉美女を好む男性は全員ドM」と思っていたが、そんな偏見を反省させられた。

 

こちらは、女の子のイラストを展示販売する『みさかほ穂』ブース。デフォルメした曲線美を追求するみさかほ穂さんは、ロリ顔でありながら成熟した肉体を持つ女性を描いている。腰回り、尻、太腿に強い拘りがあるとか。なるほど、みさかほ穂さんのイラストは、腰から太腿にかけてのラインが艶めかしい。

 

５階フロアは、奥が行き止まりだった。その深奥部には、非常に濃厚な同人誌ブースがあった。

『平成茶々丸堂』ブースは早めに設営を完了していたので、開場前の時間にじっくりお話しさせていただいた。平成茶々丸堂さんは、今回「熟女×むっちり」をモチーフにしたコピー本を頒布していた。「年上じゃないと無理！」という彼には、「（年上の女性に）よしよしされたい願望」があるそうだ。そんな願望の結実した作品が並んでいた。私が平成茶々丸堂さんと熱い熟女トークを交わしたのは内緒の話だ(笑)

 

お隣は『野望堂project』ブース――

超乳の ツインテール女子を描いた作品が個性的だ。盛り上がった豊満な胸が張り裂けんばかりに突き出しているイラストに圧倒された。今回、諸般の事情で新刊を持って来られなかったとのこと。ファンの皆さんは、次回の出展を楽しみに待っていてほしい。

 

こちらは、格闘ゲームなどの巨乳キャラを描いた同人誌を販売する『新日本ペプシ党』ブース。まず気になったのは、そのブース名である。「どうして『新日本ペプシ党』という名前なんですか？」という私の質問に、さんぢぇるまん・猿さんは「ペプシコーラが好きだからです」予想外のお返事に驚きつつ(笑)、私は「作品への拘りはありますか？」と続けた。それに対して、「『二穴』ですね。口を使わないのは、顔の乱れを見たいというお客様へのサービスです」とさんぢぇるまん・猿さん。

 

そんなさんぢぇるまん・猿さんと私の過激な会話に興味津々の女性がいた！

『シリかける』ブースで売り子さんをしていたコスプレイヤーのあかねねさんだ。褐色のお肌にグラマラスな体つきが魅力的な彼女がセクシーなポーズを決めてくれた！

ブースでは、「むっちりボディー×ふたなり」というフェティッシュなモチーフの同人誌だけでなく、立体の女体なども展示販売されていた。元気いっぱいのあかねねさんのおかげもあって、何人ものお客さんがブースで作品を手に取っていた。

 

私が、むちフェス会場を出る直前に立ち寄ったのが『秋葉魔王』＆『こうたろうWithティー』の両ブースだ。

『秋葉魔王』ブースにいらっしゃったあきは@先生は、『別冊パチスロパニック７』でムチムチスロッター「チャリン娘チエ」を連載中の漫画家さんだ。そんなあきは@先生の同人誌は、そのクオリティの高さが魅力である。たとえば、『家庭内寝取ラレ生活』では、若くて綺麗な人妻が義理の父と息子に――「人妻×NTR（寝取られ）」を家族の人間模様として描いた傑作だ。

 

一方、『こうたろうWithティー』ブースを見ると……あれ？何もない？そう、私がブースを訪れたころには、こうたろう先生の作品が完売していたのだ！

作品を手に取る機会すら無かった私は、残念な思いを胸に、こうたろう先生を取材させてもらった。「先生の拘りは何ですか？」これに対して、「『ホンワリした愛』と『世界平和』ですね」と笑顔で応えるこうたろう先生――作品に満ち溢れた愛と平和に多くのファンが魅了されるのだろう。

というわけで、こうたろう先生からご提供いただいたイラストを貼り付けておく。目の保養にどうぞ！

 

以上、５回にわたってむちフェス02の模様をお伝えした。「むっちり」をテーマにしたイベントには、出展者さんそれぞれが思い描く肉感アート作品が結集していた。同じテーマでも、表現の観点や技術が異なれば、全く異なる世界観ができあがるのだ。そうした世界観に引き寄せられたお客さんは、作品購入や撮影、売り子さんとの交流など、自分に合った形でイベントを楽しんでいた。かくいう私も、取材するだけの予定が、いくつか作品を購入してしまった(笑)そのくらい楽しいむちフェスの更なる発展に期待したい。（了）

 

むちフェス公式HP：http://www.muchifes.com/

写真・文＝みみずく