ZENTAI ART@原宿デザインフェスタギャラリー<その1>~ゼンタイを見て!触って!着て!
ゴールデンウイーク前半の5月1・2・3日、若者とファッションの街・原宿のデザインフェスタギャラリーは大いに賑わっていた。TOKYO ZENTAI CLUB(トウキョウゼンタイクラブ)さんが「ZENTAI ART」を開催していたのだ。
TOKYO ZENTAI CLUBさんは、全身タイツ通称「ゼンタイ」愛好者たちからなるパフォーマンス集団で、フェチフェスの常連出展者でもある。先月開催の「水龍敬ランドxフェチフェス」には立体バキュームを持ち込み、お客さんに大好評だった。他にもさまざまなイベントを通して、ゼンタイROM・グッズの頒布、ゼンタイ体験など、ゼンタイの普及活動に精力的に取り組んでいる。
TOKYO ZENTAI CLUBさんの活動は、これまで国内外のメディアに幾度となく紹介されてきた。今年4月13日には、日本テレビ『4vsX』でゼンタイが取り上げられた。また、フランスAFP通信に始まり、ロイター通信やジャパンタイムス英字新聞、香港の新聞などでも報道された実績がある。「ZENTAI ART」当日はオーストラリアのABC国営放送が取材に来たそうだ。そんな「ZENTAI ART」の展示コンセプトを見てみよう。
ZENTAI ZENTAI ART ゼンタイを見て!触って!着て!知ってもらうをコンセプトに、男性でも女性でもない性別を越えたヒトとしてゼンタイを感じてもらうこと
<見る>ゼンタイ着ること自体がパフォーマンス!ゼンタイなヒトビト!ゼンタイ緊縛ショウ!ゼンタイ写真展示、ゼンタイフォトブック&ゼンタイDVD販売etc
<体験する>プチゼンタイ体験やご希望の方はフルゼンタイ体験も!オリジナルゼンタイの試着&セミオーダーも承りますよ!ご来場のみなさんにはゼンタイを楽しんでもらってちょっとでもゼンタイに興味を持っていただけたら幸いです。(展示コンセプトより)
コンセプトだけでも楽しそうな「ZENTAI ART」。5月3日、フェチフェス広報のみみずくが取材してきた。
会場のデザインフェスタギャラリーEAST102では、ゼンタイ着用者の写真が壁にズラッと並んでいた。
TOKYO ZENTAI CLUBさんのオリジナルROMやポストカード、缶バッジなど。今回は一般向けのグッズだけだったので、大人から子どもまで安心して楽しめる物販となっていた。
「ZENTAI ART」参加者の関連作品も展示販売中。
FFG15としてもおなじみの幸和あいきさんは、この日のために名古屋から駆け付けてくれた。ゼンタイの魅力だけでなく、今後の活動の予定や方針についても熱く語ってくれた(その詳細は別記事にて紹介できれば、と思う)彼女の写真作品を私は購入させてもらった。サインを入れてくれたあいきさんに感謝!
こちらはプチゼンタイ体験用のロング手袋だ。これを腕に装着すると、体の一部でゼンタイの触感や雰囲気を楽しめる優れもの。私も、会場に遊びに来ていた友人と一緒にプチゼンタイ体験。タイツ生地で覆われた腕同士をスリスリすると、地肌に何かが触れるときとは違った感触があって、不思議な気持ちになるのだった。
――プチゼンタイ体験じゃ満足できない!!
そんな本格派のお客さんには、フルゼンタイ体験も用意していた。実際にゼンタイに着替えてみて、その着心地を体感したり写真撮影したりと、皆さん、積極的に楽しんでいた。
「ゼンタイの楽しみ方は人それぞれです。まずはゼンタイを皆さんに知ってもらうことが大切だと思います」そう語るのは、プロデューサーのタムラセイワさん。「今回のイベントのコンセプトは『ゼンタイを見て!触って!着て!』ですが、そういう『ゼンタイは面白い!笑える!』から入ってもらってもいいですね。これからは、ゼンタイが新しくなる時代だと思っています」そんなタムラセイワさんの思いは、「ZENTAI ART」を通して、かなり実現できたのではないだろうか?
さて、今回のイベントでは、ゼンタイ着用者の皆さんが原宿を練り歩くゼンタイ・ウォーキングも行われた。その模様についても紹介しよう。
ゼンタイを目の当たりにした原宿の人たちの反応はおおむね好意的だった。「何のイベントですか?」「前見えるんですか?」という素朴な疑問を投げかけてくる人たちは興味津々の表情をしていた。写真撮影が可能だったので、道行く人たちはカメラやスマホで記念撮影。ゼンタイさんたちに囲まれてにっこりほほ笑む外国人の姿も。
子どもたちの反応も実にさまざま。「怖い!」と言ってゼンタイさんたちから目を背ける男の子がいる一方で、「カワイイ!」と熱い視線を送る女の子もいた。我らがFFGN特攻隊長・渡邊みりさんは、ピンクの水玉ゼンタイにコルセット、紫のスカート、水色のウィッグというカラフルな姿で参加。そんな彼女の腕をグイッと引っ張った女の子は、「ママ、この人と写真撮る!」と目を輝かせたとか(みりさん談)この場に居合わせた子どもたちは、今回の経験がきっかけとなって、将来ゼンタイに興味を持ってくれるかもしれない。
「原宿系ファッション」といえば、個性的で奇抜な服装の代名詞にもなっている。そのような街全体の雰囲気に、ゼンタイはすんなりと溶け込んでいた。「ZENTAI ART」は、たくさんのお客さんで賑わい、大盛況を収めたのだった。(続く)
トウキョウゼンタイクラブのゼンタイWEB of TOKYO ZENTAI CLUB:http://www.tokyozentaiclub.net/
トウキョウゼンタイクラブ 『ゼンタイアート』 概要:http://www.designfestagallery.com/form_jp/gallery/exhibitors/detail.php?id=Y000028538
写真・文=みみずく