映画チラシの地層学②

今回は、”映画チラシ”に印字されている”映画館名”の話をしたい。 映画チラシにとって、「~映画館」という映画館名が印字されているかどうかは、大事なポイントである。 なぜなら、映画館名が入っていることによって、そのチラシは実際のその映画館に”置かれた”本物のチラシというエビデンスを得るからだ。 参考に以下の映画「ブギーマン」のチラシを見て頂きたい。 左端が、チラシの表で、真中と右端が、チラシの裏面で、映画館名が印字されているバージョンとされてないバージョンである。そして、チラシの価格も当然映画館名が入っている方が高くなる。 映画館名の有り無しは、エビデンスに関わるが、チラシのデザイン自体には普通は影響ない。 なので、映画館名に拘らなければ、映画館名無しで安ければ、そっちの方がいいというチラシマニアもいるだろう。 しかし中には、映画館名が入らないと、チラシのデザインにダメージを与える場合がある。以下の「エクソシスト」がその例である。                     右の「エクソシスト」のチラシは上部の白い空きスペースに、本来は左のチラシのような映画館名とそれに携わるキャッチコピーが印字されるはずだったが、入らないままで世に出回ったものである。それにしてもここまで白い大きなスペースが空いたままのデザインで出回るというのは珍しい。 ボクは最初はもちらろん、映画館名が入った「エクソシスト」の左のチラシを買ったが、あとからあえて不格好に白い空白があいている右の「エクソシスト」のチラシの方も、そのレア感から手に入れたいと思い買ってしまった。   次に”東京音協”、”東京労音”というエンタメ関連の運営・チケット販売等とおこなっている組織が映画館名をを入れたバージョンのチラシをご紹介する。       […]

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