『オナホ制作ワークショップ』by ホットパワーズ

『下品で最低(GEHISAI)』という18禁の展示イベントを原宿で観てきた話のなかで、オナホメーカーであるホットパワーズ略してホッパの『オナホ制作ワークショップ』に参加したことをチラッと伝えていたが、先に、そこにたどり着いた経緯を残しておきたい。フェチの道は地続きだなあ、あゆんでいけばもっと広がるかもとおもえる、よいきっかけになったからだ。

まず、週刊SPA!(扶桑社)という雑誌で数年前に『全日本クンニ選手権』なるものが新宿であるという記事を読んだことがあり、ずっと気になっていた。当時すぐにアクセスしなかったのは家庭の事情でプライベートな娯楽時間がほぼ確保できなかったからである。ふと、今どうなっているのか?と気になりウェブ検索をしてみたら継続的に開催されていると分かった。

 

その流れで得たのが、AV男優しみけん氏がプロデュースしている女性用風俗スイートスポットの所属セラピストに優勝経験者がいるという情報だった。源氏名を恭介から「クンニおじさん」に改名するという離れ業をした男性で、通称「クニおじ」という。Twitterのbio欄にもひそかに明記されている。クニおじがいたおかげでわたしは女風ユーザーになったし、スイスポさんには今でもお世話になっている。

そして、クニおじと並行して存在を知ったのが、初観戦した第14回全日本クンニ選手権での優勝者「クンニマンソルジャー」さんだ。クンニ界隈ではソルジャーさんと呼ばれている。

 

ホッパのオナホワークショップにつながる転機が訪れたのは、彼が新宿のBar bitchで『東京下ネタサミット』という1日店長バーを開いたときのことだ。みんなどんなこと話すのかな?とようすを伺っていたとき、「じぶんのちんこ型バイブを手作りしたんですけど、見たい人います??」と言いだす人がスッとあらわれたのである。

実は、自身の男性器の型をとる系男子は人気Youtuber 佐伯ポインティちゃんがオーナーのリアルお店舗『猥談バー』でも出会ったことがある。確か、じぶんの性器をフェラチオする彼女がどういう気持ちになるのかを知りたくて作ってみたと言っていた。つまり、作ったものをしゃぶってみたわけだ。ちんこを分身させる理由が「他者の感覚を得るため」というのが斬新だったし、妙に納得してしまったのを覚えている。

 

しかし、俺型ちんこに電池を入れて、イイかんじで振動するようにアダルトグッズ化させちゃった男性は、人生ではじめて出会った。こんなこと二度とないかもしれないとおもったわたしはバイブを通して間接的に彼のちんこを握ったし、しごいたし、ブィーーーーーーーーーーーーーーーーーンっていわせたし、他人にすすめたし、眺めながらケラケラ笑った。この先もまずそのたぐいの経験はそうそう更新されないとおもう。……念のためそれが誰なのか記事では伏せておくが、べつに大っぴらにバラしていいですよっていうなら教えてください(業務連絡)。

そしてその、「じぶんのちんこ型バイブを手作りする人」と懇意にしていたのがホットパワーズのとくっちさんだったのである。以後、ホッパの情報はTwitter経由でじゃんじゃん知るようになる。

『下品で最低(GEHISAI)』のクラウドファンディングで『オナホ制作ワークショップ』がリターン(資金援助の対価)にあるのを目撃したとき、心のなかでは即購入を決めていた。すぐに落札しなかったのは、仕事のスケジュール調整をしていたからだ(オナホ作りたくて予定を空けた)。

原宿でオナホを作ろう!」というクラフタークエストを受注・制作・納品した当日、おそらく誰よりも地味な格好でイベント会場にいたとおもうが、帰宅する頃にはホッパ直伝の「オナホール職人仮性免許状」を獲得せし者という称号を得て、「手作りオナホを持ち歩いてる女」というステータスが付与されていたので見た目より心が強くなっていたとおもう。

 

さて、ようやく本題へ。

 

『下品で最低(GEHISAI)』で行われた事前予約制の有料イベント『オナホ制作ワークショップ(原宿でオナホを作ろう!)』は、ホットパワーズの工場長が直々に本物のオナホール作りを体験させてくれるものだ。Youtubeなどでの配信目的がある動画撮影は禁止だが、個人的に楽しむ範囲内では録画を許可されていた。わたしは静止画をパシャパシャ。

 

オナホの原材料(白い粉!)を間近で目視するだけでなく、指でつまんだり手のひらにおいたり気の済むまで触らせてもらえた。特殊な素材のようで、水で溶かさないと皮膚にからみついたままとれない!

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おもむろに粉をじゃーっと大きな鍋にあけるホッパ工場長。なお、この記事ではあえて材料や作り方の詳細は省く。ざっくり「これをこうしてこう!」程度。

 

現場では口頭でいろいろ質疑応答ができたのだが、なにがどうなっているの?どうしてそうなの?この場合はどうするの?……といった好奇心や知識欲を具体的に満たせるのは『下品で最低(GEHISAI)』のクラファンでワークショップ参加権を購入した人の特権である(次回の『下品で最低』でもオナホ制作ワークショップは開催されるはず!気になる方はゲヒサイ実行委員会の公式Twitter:@GEHISAI_ をチェックだ!)。

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「自宅で灯油を入れたことのある人ならきっと誰もが使ったことのあるやつ(手動式の灯油ポンプ)」で、白い粉にオイルをぶちまけていくホッパ工場長。こういうものはどこかで使いまわすようなことはせず、一度使ったら処分する。ワークショップ用の在庫がまだ会社にあるらしい。

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「ほらァ……見てください。こんなになっちゃうんですよォ~……フフフ」と、わたしの脳内に住んでいるホッパ工場長がじゅるじゅるオイルまみれになった白い粉を見せつけてくる。ウフーン!!(ご本人はもっと明るく誠実そうなノリの方です)。

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「オナホになる液体」を注ぐ前の専用容器がすでに、えっちぃ。エロい、ではなく、えっちぃ。作っているときはみんな真剣そのものなのだが、作ったあとの用途を想像すると途端に微笑んでしまう。

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「これをこうしてこう!」の一連の流れが以下の写真である。参加者がそれぞれ「持ち穴」を決めて、すきな穴に棒を突っ込んでいく。……あっ、ここわたしの穴にしちゃっていいですか。おっけー、奥の穴ね。こっちの穴ぼくのでしたかね?いやっ、右ですね……、みたいなシュールな会話が生まれていく。

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オイルで煮詰めた白い粉。どろどろのお粥状、じゅるじゅるのゼリー状、さらさらなスープ状と、形状が段階的に変わっていくようすをホッパ工場長が「ほぅら、見てください……」と全員に間近で見せてくれる。鍋がとても熱くなっているので必ず軍手をしてお玉ですくいとり、一時的かつ独特な感覚を味わってほしいというのだ。

 

毎回わたしが「ウワーッ!ぜんぜん違う~!しゅ、しゅごい~!」などと大げさなリアクションを素でしていたら、「そう!それ!そういうのがほしかったんですよ!!!」とホッパ工場長に言われた。もっとくださいとリクエストされた気がしたので感度アゲアゲのまま駆け抜けた。

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液体が出来上がり、あとは専用容器に注ぐだけとなった。まさかとおもったが、「鍋を抱えてそのまま流し込む」というド直球な方法を採用するホッパ工場長。鍋は高温だし、オナホ4本分の量だけでもかなり重たそうだ。床にこぼしたり配分をミスるとまずいので、このターンはプロにお任せ。参加者は見学のみとなった。さまざまなオナホを作っているホッパ工場長はふだんもこのスタイルだそうで、使用する鍋のサイズが格段に大きくなるため本当に体力勝負だという。

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液体のしずくとかしずる感、気泡のふくれ上がりにドキッとする瞬間がある。4本の穴を一気に塞ぐわけではなく、いったん写真のあたりまで1本ずつ注いだのち、改めて全体の表面を覆いつくす。それが、きれいなオナホを作るときのコツだという。……そして、全体が固まるまで約2時間、待つ!待つ!待つ!

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……待つ!待つ!待つ!ま……
あ、固まってる!!!!!!!

 

たぷたぷの液体だったものが見るからに別の形状になっていることに少々驚く。穴の内側がきゅっと窪くぼんで弾力性を帯びているようにもかんじる。へぇ、へぇ、へぇ~!こんなかんじになるのか~。ハサミでちょきちょきオナホを4等分にして、抜く準備を始める。

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寒天質の心太(ところてん)みたいでちゅるりと食べられそうなのだが……、オナホである。そういえば、原材料はいちおう「口に入っても問題はない素材」と言っていたな。いやでも、食用ではない。

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四つ角の対角2点をつまみ、ヌッ!にゅっ!ヌッ!にゅっ!にゅるるるるるる~っ!と引っ張る儀式が始まった。力加減が分からずはじめは苦戦したが、けっこう強くやっても破れない。

 

うまく抜けないと不安になるかとおもい、他の参加者が抜こうとするとき「お~な~ほ、お~な~ほ、お~な~ほ」と掛け声で応援してみたらまわりもノッてくれた。みなさん、人がよすぎる。「いやぁ下品だな~」って言われたのはGEHISAIにおいては誉め言葉だろう。

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上下の写真は、絶賛「お~な~ほ、お~な~ほ」と掛け声ちゅう。

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オナホ内部にハマっている棒を、うまいこと取ってさしあげなければならない。びよんびよんに伸びる皮を剥く儀式の始まり。ぜんぜんかわいこぶっている演技ではなかったのだが、「えっ、えっ、これ剥けます……?本当に剥けます……!?!?」って動揺がモロにクチから出ていたらしく、わたしのオナホをホッパ工場長が握りしめ「ぼくが支えてますっ!おもいきって一気にやっちゃいましょう!」と、アニメのワンシーンみたいな展開に。

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とぅるんと一皮剥けたオナホ。まだ完成ではない。根本をバッサリ断裁せねばならないからだっ!……このままだと恐らく先っちょに重量がありすぎて使いにくいんだよね(真顔)。

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……でかくない……? オナホを間近で見る機会があまりなかった(ちょっとはあった)から平均値があるのかどうかも分からないけど、……でかくない……? どうやらこの肉厚が膣内にちゃんと挿入しているかんじを演出するらしい。オナホ入刀の儀式では、なんか痛そうという印象が強かった。なまもの感、いきもの感がするのである、ホッパのオナホは……。

ぶじに、「オナホール職人仮性免許状」を取得した。その段階に至るまで気づいていなかったのだが、わたし、ハガキ職人で有名な三峯徹(みつみねとおる)さんと一緒にオナホを作っていたんですよ……。ご本人のお顔を知る由もなく、びびりにびびった。いやあ、ホッパのオナホ制作ワークショップ、なにがあるか分からないですね!ほんっとうに面白かったです。

 

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